近年の日本は超高齢化社会に突入しています。そして高齢者にとって常に付き合わなくてはいけない持病ともいえる疾患には高血圧や糖尿病といった生活習慣病といわれるものがあります。
生活習慣病はそれを抱えているだけでは、体のどこかに痛みが出るようなことはありませんが、その疾患を長期間罹患することで、現在の日本の死因上位となっている、心疾患や頭蓋内疾患の原因となってしまいます。
そのうちの高血圧に関しては、毎日の食事運動や規則正しい生活習慣を心がけること以外に、降圧剤を使用する薬物治療も必要になることが多くの場合に見受けられます。高齢者の場合には、さまざまある降圧剤の中でも、ノルバスクのといったようなカルシウム受容体拮抗薬が第一選択として使用されることが多いのですが、若年者と比べて動脈硬化といったように全身の血管の弾力が失われてしまっていることが多くの場合にあります。そういった場合に早く血圧を下げるためにノルバスクを高容量で開始すると、血管に存在するカルシウム受容体が一気にブロックされてしまい、その作用である血管収縮が果たせなくなり、血圧が一気に下がりすぎてしまうことが起こりえます。
急激な低血圧はどのような症状を引き起こしてしまうかというと、脳への血流が低下してしまうと意識障害や失神を引き起こすこともありうるように、状況によっては大変に危険な場合となってしまうこともあるのです。そのため、高齢者はノルバスクを内服するときには少量からの服用開始が重要なポイントとなってきます。少量で開始しても低下しない場合には増量するといった方針を立て、急がずともいいので持病とうまく付き合い、収縮期血圧140程度を目安に安定させることが大切です。
生活習慣病はサイレントキラーといわれることもあり、放っておかずにうまく緩やかにコントロールして付き合っていきましょう。

■ニフェジピンという成分が含まれている降圧剤になります
アダラート
■脳卒中や脳梗塞の予防にもなります
ミカルディス